開催概要

  • 開催日:2023年7月13日(木)
  • 大阪大学 大学院情報科学研究科 B棟B101講義室/Zoom Webinar(ハイブリッド開催)
  • 参加対象:IT連携フォーラムOACIS会員、入会希望会社・団体、本学学生・教員、大学院情報科学研究科への進学を希望する学生、その他の参加希望者
  • 参加者数:77名(登録者数ベース)

令和5年度 OACIS総会 (12:15〜12:45)

令和5年度OACIS総会が開催された。まず、幹事の伊野教授より、 総会への参加社数は19社(議長委任16社を含む)であり、総会成立が確認された後、以下が付議され、了承された。

第一号報告(令和4年度活動報告)

第42回シンポジウム(参加者数101名)、第43回シンポジウム(参加者数114名)、技術座談会3回(第69回〜第71回)、Annual Report 2022-2023の刊行、会員数などが報告された。

第二号報告(令和4年度決算・監査報告)

当期収入2,640,040円、前年度繰越金3,694,832円に対して、当期支出1,574,410円の活動を実施し、次年度繰越金が4,760,462円であることが報告された。監事の株式会社日本総合研究所 岡本 雅照 氏による監査を基に支出が適切に処理されていることが報告された。

第一号議案(メンバーの変更)

アドバイザリーボードメンバー、ステアリングコミッティーメンバー、監事の変更が提案され、了承された。

第二号議案(令和5年度活動計画および収支予算)

実効的な会員サービスに向け、令和5年度は、従来からのシンポジウムを継続するとともに、平成25年より開始したシンポジウム併設の企業展示と技術座談会をさらに発展させ、実質的な産学連携推進の環境を整える計画であることが報告された。また、当期収入2,760,028円、当期支出2,566,000円として支出を削減した予算案が提案され、了承された。

第44回OACISシンポジウム (13:00〜16:45)

シンポジウムでは、「量子計算×古典計算」をテーマに、下記の4件の講演が行われました。

講演1「量子コンピュータの最新動向」

講演者:小野寺 民也 氏(日本アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所 副所長)

講演2「量子アニーリングや関連技術の研究動向と今後の展開」

講演者:田中 宗 氏(慶応義塾大学 理工学部 物理情報工学科 准教授)

講演3「誤り耐性量子計算機の設計と開発」

講演者:鈴木 泰成 氏(日本電信電話株式会社 コンピュータ&データサイエンス研究所 准特別研究員)

講演4「古典的アプローチによる量子計算への貢献の取り組み」

講演者:伊野 文彦 氏(大阪大学 大学院情報科学研究科 教授)

第44回OACISシンポジウム 写真1 第44回OACISシンポジウム 写真2 第44回OACISシンポジウム 写真3 第44回OACISシンポジウム 写真4

アンケート結果

回収されたアンケートは22件でした。

設問:本シンポジウムをどのようにしてお知りになりましたか

IT関連フォーラムOACISからの案内21
大阪商工会議所からの案内1
IT関連フォーラムOACISのWebページ0
その他1

設問:今回の参加目的は

「量子計算×古典計算」についての情報収集19
講演のテーマや講演者への関心7
大阪大学の取り組みへの関心5
その他0

設問:本シンポジウムにご参加された全体的な印象は

大変役に立った12
役に立った8
普通0
役に立たなかった0
全く役に立たなかった0

設問:今後、シンポジウムで聞きたいテーマは

  • 日本起点の新技術 1,全固体電池 2,ペロブスカイト太陽電池 3,カーボンナノチューブの今、そしてこれから
  • 大規模言語モデル、LLM、ChatGPT
  • 量子計算技術の動向
  • 今、および今後5年では達成できないと考えられる、しかし非常に重要な、AIの機能について。専門家だけでなく多角的な視点から。
  • 阪大におけるAIへの取り組み、技術と倫理の視点で。

アンケートの中から意見をいくつかご紹介します

  • 量子コンピュータの開発の進捗状況と課題を勉強できました。講演者が飾らずにお話していただき、良かったです。
  • 分野が広い中で良いバランス
  • 阪大の取り組み紹介をもっと増やしてほしい。
  • テーマをしぼって技術的に深い内容になっていた点が良かった。