第17回OACISシンポジウム
「エネルギー問題と情報システム」実施報告
「エネルギー問題と情報システム」をテーマとして、12月8日、千里阪急ホテルにおいて第17回OACISシンポジウムが開催されました。参加者は77名でした。
OACISチェアーマン今瀬眞の開催挨拶の後、この4月からの活動状況が報告されました。本会を含めシンポジウムが2回開催されたこと、企業の要求に応じて開催される個別技術座談会が3回あったこと、特別技術座談会として大阪創造取引所に参加したことなどの活動が報告されました。
引き続き、第1部として、以下の4件の講演がありました。
- スマートグリッドとICT(芹澤善積氏:電力中央研究所)
- 低炭素社会実現に向けた日本版スマートグリッドの可能性(宮坂修司氏:日本IBM)
- エネルギー戦略から見たスマートグリッド−IT技術との関連を加えて−(荻本和彦氏:東京大学)
- 新しい電気エネルギー流通システムの概念と品質別電力供給(伊瀬敏史氏:大阪大学)
質疑の後、場所を変えて第2部(自由討論会)に移りました。
第2部では、第1部では明らかにできなかった点に関する質疑などが、講師の先生も交えて自由に交換されました。スマートグリッドを中心とするエネルギー問題の専門家が集結している場として、大変貴重な機会が提供されました。
アンケート結果
回収されたアンケートは37で、本会に対する印象は以下の通りです。
設問:シンポジウムにご参加された全体的な印象はいかがでしたか |
大変役に立った | 13 |
役に立った | 22 |
普通 | 2 |
悪い | 0 |
大変悪い | 0 |
無記入 | 0 |
アンケートの中から自由意見を以下に示します。
- スマートグリッドについて、様々な面から講演を聴けたので理解が進んだ。
- スマートグリッドに対する通信やIT側からの考えを知ることができ、意義があった。スマートメーターの役割について知ることができてよかった。
- 具体的な例が多く、実用的な情報も多く含まれ参考になりました。
- スマートグリッドの現状、また他国の実例が聞けてよかったです。
- 世界各国の取り組み、日本の取り組み(実証実験等)の概要を確認できました。
- グローバルな動向が良くまとまっていて、参考になった。
- 大体知っている内容であるが、それがうまくまとまっていて大変参考になりました。
- 海外の状況等、入手しずらい情報が得られました。
- スマートグリッドでのICTの位置づけ役割、今後ビジネス展開への一助にしたい。
- 時流に乗ったテーマであり、企業人としての活動にも活かすことのできる内容でもあることから大変勉強になりました。
- スマートグリッドに関しては重複した内容も多かったですが、逆に見方を変えた内容でわかりやすかったです。
- PV発電の余剰が将来的に発生する可能性があるというお話しは、今後の研究開発の考え方を見直す1つのヒントになりました。
シンポジウム写真