クリエイティブビジネスマーケット2009(大阪創造取引所)出展報告
開催日:2009.10.27〜28
開催場所:堂島リバーフォーラム
主催:社団法人関西経済連合会、CrIS関西2009実行委員会、大阪府、大阪市、大阪商工会議所
本展示への訪問者数:85名
技術座談会の一環として、クリエイティブビジネスフェアー2009(大阪創造取引所)に新しいサービスの形に関する2件の出展を行いました。来場者数は約5000人でした。両出展とも観客の関心が高く熱心な訪問者がありました。具体的な応用の提案、連携の示唆などを得て有意義な活動でした。
- <出展テーマ1>
- テーマ)
広域分散環境でのユビキタスコンピューティングとその応用
- 対応者)
情報科学研究科 西尾研究室
- 出展内容)
P2P 技術を活用し、数百万ノード規模のコンピュータ、数千億規模のデータを扱うことが可能な世界最大規模のデータストレージを実現しました。このデータストレージの応用として、全国10拠点に配備された約7万の仮想ノード(データベース)を構造化オーバレイネットワークで接続し、気象センサー情報、人の移動履歴を保存・検索・可視化するデモを行いました。
- 実施報告)
大規模かつ広域に分散したデータの管理および、可視化のプロトタイプが実際に稼働する段階にあることに関心が集まりました。ブース訪問者からの農業の IT 化、鉄道における従業員監視といった具体的応用の提案や、他展示者からの連携の提案などがあり有意義でした。
- <出展テーマ2>
- テーマ)
マルチメディアを駆使したコンピュータの新しいかたちの提案
- 対応者)
サイバーメディアセンター 竹村研究室
- 出展内容)
計算機情報を現実空間に重畳表示する拡張現実感(AR)が注目を集めています。本出展では、ARが普及した際に重要となる、情報フィルタリング技術について紹介します。展示システムでは、ユーザの首振り速度や運動状態などをリアルタイムに検出し、ユーザの状態に合わせて常により重要と考えられる順序で各種の情報をサーバからダウンロードし、情報を見やすく選別して表示します。
- 実施報告)
情報の選別表示について体験していただくことにより提案のコンセプトをクリアーに伝えることができました。訪問者の貴重な意見・感想を集めることができ有意義でした。