IT連携フォーラムOACIS

第50回技術座談会開催のご案内
「ビッグデータ分析技術とスマートコミュニティにおけるエネルギーマネジメント技術」


 技術座談会は、OACISの活動の一つとして、特定のテーマをとりあげ、大阪大学情報科学研究科とOACIS参加企業の連携に ついて自由な議論をする場を提供するものです。平成20年度まで40回を超える技術座談会を開催し、産学連携を生み出すきっかけなどの役割を果たしてきま した。情報科学研究科の紹介がほぼ一巡したということで、しばらくの間、従来形式の技術座談会は休止しておりましたが、ほぼ5年が経過し、新たな技術シー ズをご紹介できるようになりました。従来の技術座談会では一つの研究室が中心となっていたため、ピンポイント的なテーマ設定となり、OACIS会員にとっ ては必ずしも効果的なものとは言えませんでした。そこで、異なる専攻の二研究室を一組として、技術座談会を開催する形にいたしました。シンポジウムとは異 なり、少人数で小回りのきく、実効的な会合になることをめざしております。

 今回、ビッグデータ工学講座(鬼塚研究室)と、情報ネットワーク学専攻協力講座(松岡研究室)により、「ビッグデータ分析技術とスマートコミュニティにおけるエネルギーマネジメント技術」をテーマとした座談会を開催します。興味をお持ちの方々に足を運んでいただき、情報科学技術にお けるホットな技術を通して、情報科学研究科とのつながりを深めていただけることを願っております。


講師: 大阪大学 大学院情報科学研究科 マルチメディア工学専攻 ビッグデータ工学講座 教授 鬼塚 真
准教授 荒瀬 由紀
(http://www-bigdata.ist.osaka-u.ac.jp/)

大阪大学 大学院情報科学研究科 情報ネットワーク学専攻 協力講座 教授 松岡 茂登
准教授 長谷川 剛
(http://www.ane.cmc.osaka-u.ac.jp/)

内容: テーマ1:グラフマイニング技術を用いたビッグデータ分析技術とその応用

Data is the new oil (データは新しい石油である)という言葉に代表されるように,ビッグデータを処理することで知識やルールを発見して,社会的あるいは経済的なインパクトを 生み出すことが期待されています.特に,ウェブやソーシャルメディアの普及などに伴って,データの単位は従来の単純な表構造データから,多様な関 係を表現可能なグラフ構造へと変化しつつあり,例えば人・モノ・場所からなる大規模なグラフデータを瞬時に分析することが重要な技術課題となっています.
本講演では,我々が取り組んでいる要素技術の研究として,1) 大量の計算機を利用した分散データ処理技術,2) 高速グラフマイニングアルゴリズムについて説明し,続いて応用例として,1) IoT技術を活用した実世界におけるスマートショッピング,2) ビッグデータの分析により認知症患者のケアの知識共有システムの取り組みに付いて紹介します.
テーマ2:検索頻度推定のためのWikipedia ページビューデータの活用

ウェブ検索エンジンに入力されるクエリの検索頻度は人々の興味関心を反映しており,トレンドの分析において非常に有用なデータである。しかし,検索頻度データは検索エンジン事業者内部に閉じられており、外部の人間が利用することは困難である。本研究では実際の検索エンジンより収集したクエリとその検索頻度データを用い、検索結果の上位に表示される傾向のあるWikipediaのページビューデータで検索頻度を代替できる場合があることを示す。
テーマ3:データセンタの抜本的省電力化のための環境省委託事業におけるデータセンタの統合マネージメントシステムの技術開発

データセンタの消費電力削減が大きな課題となっています。環境省では、将来的な地球温暖化対策の強化につながる二酸化炭素排出削減のための技術開発、実証事業について進められており、特に近年消費電力が急増しているデータセンタについて消費電力の削減技術の開発が求められています。本講演では、環境省より委託されている事業として、データセンタの抜本的な消費電力の削減のために、(1)データセンタの消費電力要素の省エネルギー技術、(2)廃熱の利活用技術、(3)統合マネージメントシステムの取り組みに関して紹介します。
テーマ4:日欧連携による大規模IoTプラットフォーム実験基盤開発プロジェクトFESTIVALにおけるエネルギー管理システム(EMS)に関する技術開発

IoT技術の発達は、スマートICTサービスの開発や検証に重要な役割をもっています。この発展のためには、スマートICTサービスに対応するIoT実験プラットフォームを提供し、実験者がこのプラットフォーム上で様々な分野におけるICTサービスを開発、検証できるようにすることが必要となります。本講演では、我々が日欧連携事業FESTIVALで取り組んでいる相互運用可能なIoT実験プラットフォームを用いて、スマートICTサービスである、エネルギー管理システム(EMS)に関する取り組みについて紹介します。
開催 日時: 平成27年12月15日(火)
座談会 15:00〜17:00
懇談会 17:00〜18:30
個別の議論の場として懇談会を開催しますので、こちらへのご参加もよろしくお願いします。
場所: 大阪大学中之島センター講義室303
 (http://www.onc.osaka-u.ac.jp/others/map/)
 (〒530-0005 大阪市北区中之島4-3-53)
参加対象: IT連携フォーラムOACIS(http://www.oacis.jp/)会員企業・団体に属する方および参加希望企業の方。
 
  
**なお会場の都合上、参加は先着順30名とさせて頂きます。

申し込み方法:
    下記の内容をメールでregistration_zadankai271215にご送付ください。
    締め切り 平成27年12月14日(月)

内容に関する問い合わせ先:
    大阪大学 大学院情報科学研究科 マルチメディア工学専攻 荒瀬由紀(arase

-----------第50回技術座談会申し込み様式------------------------
第50回 技術座談会
「ビッグデータ分析技術とスマートコミュニティにおけるエネルギーマネジメント技術」

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※第50回技術座談会は終了しました。報告書をこちらからご覧になれます。