IT連携フォーラムOACIS

第24回技術座談会開催のご案内
「マルコフ連鎖モンテカルロ法とグレブナー基底」


 技術座談会は,OACISの活動の一つで,特定のテーマについて議論するもので,2ヶ月に1回程度開催します. 大学側からは1ないし2研究室の研究内容を紹介し,大学と企業の連携について自由な議論をする場です. より議論を深めるため,小規模の参加者で行います.
 第24回技術座談会は,「マルコフ連鎖モンテカルロ法とグレブナー基底」をテーマに開催します. 伝統的な純粋数学にアルゴリズムの技巧を導いたグレブナー基底の概念と,1990年代の統計科学における最も魅惑的な話題となったマルコフ連鎖モンテカルロ法の結び付きを,予備知識を仮定せずに,紹介します.
講師: 大阪大学 大学院情報科学研究科 情報基礎数学専攻 教授 日比 孝之

内容: 「マルコフ連鎖モンテカルロ法とグレブナー基底」
 マルコフ連鎖モンテカルロ法の起源は,1950年代の液体と気体の統計物理に関する研究にあり,1990年以降,統計学の分野での研究が著しく進展し,現在では幾多の実証分析で盛んに応用されている. 他方,1960年代,Buchberger と廣中平祐によって独立に発見されたグレブナー基底の概念は,多項式方程式などを取り扱うアルゴリズムを与えるものであり,伝統的な純粋数学の研究にアルゴリズムの手法を齎すとともに,1990年以降,代数学の“計算可能な”技巧を,離散数学,整数計画,符号理論,統計数学などに応用する画期的な活路を開いた. 此所10年、マルコフ連鎖モンテカルロ法におけるグレブナー基底の有効性が認識され,理論と実践の両面からの研究が展開されている.
 座談会では,(1)マルコフ連鎖モンテカルロ法とグレブナー基底の概要を紹介し,次に,(2)「マルコフ基底」をキーワードに,グレブナー基底がマルコフ連鎖モンテカルロ法に使われる背景について解説し,その後,(3)推定の観点から唯一の扱い易いモデルである,分解可能グラフィカルモデルのマルコフ基底とグレブナー基底について,講演者の立場から解説する.
開催日時: 平成18年1月20日(金)
座談会 10:00〜12:00
昼食会 12:00〜13:00
個別の議論の場として昼食会を開催しますので,こちらへのご参加もよろしくお願いします.
場所: 大阪商工会議所 5階501号会議室(http://www.osaka.cci.or.jp/Shoukai/Map_Tel/shozaichi.html
(〒540-0029 大阪市中央区本町橋2番8号)
参加対象: IT連携フォーラムOACIS(http://www.oacis.jp/)会員企業・団体に属する方および参加希望企業の方.
 
  
**なお会場の都合上,参加は先着順30名とさせて頂きます.

申し込み方法:
    下記の内容をメールでregistration_zadankai24に送付する.

内容に関する問い合わせ先:
    大阪大学 大学院情報科学研究科 情報基礎数学専攻 日比 孝之(hibi

-----------第24回技術座談会申し込み様式-------------------------------
第24回技術座談会(「マルコフ連鎖モンテカルロ法とグレブナー基底」」

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