IT連携フォーラムOACIS

第16回技術座談会開催のご案内
「人間情報工学の目指すもの:生体の運動機構とその制御を中心としたロボティクス、医療、福祉への展開」


 技術座談会は、OACISの活動の一つで、特定のテーマについて議論するもので、月に1回程度開催します。大学側からは1ないし2研究室の研究内容を紹介し、大学と企業の連携について自由な議論をする場です。より議論を深めるため、小規模の参加者で行います。  第16回は、ITのロボティクス、医療、福祉への展開、特に人間情報工学関連の研究を紹介します。生体(神経、筋)、ヒューマンインターラクションなどとITの融合についてご興味のある方のご出席をお願いいたします。 また、今後の展開が大いに期待されている医工連携におけるITの参画についても、その一端を紹介いたします。

【研究内容】

  1. 手足の運動機構と神経制御の仕組みを工学的に理解したい。
  2. ロボット開発に生体の仕組みを参考にしたい。
  3. 電動義手の仕組みを知りたい。
  4. メディカルインフォマティクスを展開したい。
  5. 福祉用サイバー楽器を開発したい。
  6. 大学で研究し、博士号をとりたい(とらせたい)。
講師: 大阪大学大学院情報科学研究科バイオ情報工学専攻 教授 赤澤 堅造
(http://www-akaz.ist.osaka-u.ac.jp/)

内容: 「ITの生体医工学、福祉、ロボティクスへの展開」
 生体に興味を持つ工学者、情報科学技術者が増えてきているが、残念ながら日本では実際に真正面から生体を研究対象として、ウエットの実験とドライの実験をする研究室はそれほど多くはない。 私どもでは神経・筋を対象として工学・情報科学の立場から研究を続けている。 本座談会では、最初に、手足の運動機構と神経制御の仕組みを工学的にはどのように理解すればよいか、どこまで解明され、なにが未知であるかなどを平易に説明する。 続いて、我々の研究グループで行っている「ITの生体医工学、福祉、ロボティクスへの展開」について述べ、皆様と議論したいと考えている。 具体的には、以下の内容を紹介する。

  • ロボティクスから見た時、生体内の筋の特徴の1つはやわらかさであり、そしてそれが中枢からの指令で調節されていることである。この特性をハードウエアで実現する方法を説明する。つまり人工筋の試作である。
  • 下位中枢を中心とする運動サーボの仕組みを取り入れ、筋電信号により角度とコンプライナンスを同時に随意に制御できる筋電制御義手を構成した。原理と試作機を紹介する。
  • 従来、神経・筋の疾患(パーキンソン病、脳卒中など)を対象として、定量的な診療を目指した臨床研究は少ない。この解決を図るためにセンシング技術、モデル化、データベースなどを統合したin silico Humanプロジェクトを立ち上げている。この展開を紹介する。
  • SNPを念頭においた母集団薬物動態解析の手法について基礎を紹介する、
  • 中高年のQOLを高めるために、演奏経験の無いヒトでも演奏ができ、また上達し、演奏を楽しむことの出来る全く新しいコンセプトのサーバ楽器Cymisを提案している。現状と将来を述べたい。

開催日時: 平成17年3月4日(金)
座談会 15:00〜17:00
懇親会 17:00〜18:00
個別の議論の場として簡単な懇親会を開催しますので、これへのご参加もよろしく御願いします。
場所: 大阪商工会議所 5階502号 会議室(http://www.osaka.cci.or.jp/Shoukai/Map_Tel/shozaichi.html
(〒540-0029 大阪市中央区本町橋2番8号)
参加対象: IT連携フォーラムOACIS(http://www.oacis.jp/)会員企業・団体に属する方および参加希望企業の方。
 
  
**なお会場の都合上、参加は先着順30名とさせて頂きます。

申し込み方法:
    下記の内容をメールでregistration_zadankaiに送付する。

内容に関する問い合わせ先:
    大阪大学 大学院情報科学研究科 バイオ情報工学専攻 朴 炳植(pak

-----------第16回技術座談会申し込み様式-------------------------------
第16回技術座談会(「人間情報工学の目指すもの:生体の運動機構とその制御を中心としたロボティクス、医療、福祉への展開

氏名:
会社名:
所属:
住所:
メールアドレス:
電話番号:

参加目的:下記のどれかに○をつけてください(複数可)。該当しない場合は( )内に記述して下さい。

  1. 手足の運動機構と神経制御の仕組みを工学的に理解したい。
  2. ロボット開発に生体の仕組みを参考にしたい。
  3. 電動義手の仕組みを知りたい。
  4. メディカルインフォマティクスを展開したい。
  5. 福祉用サイバー楽器を開発したい。
  6. 大学で研究し、博士号をとりたい(とらせたい)。
(参加目的:                               )
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